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ファンタスティック・フォーの映画mystyleのレビュー・感想・評価

1.8
『唖然。。なんでこうなった!!制作陣の不手際による愚作?!』

SF,アメコミ

 今回の話は、異次元空間での事故により超能力を手に入れる若者たちの奮闘を描くお話。 本作は2005年の前作から約10年の時を経てのリブート版。アメコミ旋風に乗っかれるかという注目の局面。そこで起用されたのは、大型新人である「クロニクル」で注目を集めたジョシュ・トランク監督。故に期待度MAXで鑑賞したが、、 まぁ、世間の評価は軒並み低いのでその点を踏まえての鑑賞をお勧めします!


 私は個人的に気になる点が3つあった。1つ目は、能力を手に入れるまで80%、手に入れた後20%という構成。そのため、アクションシーンの少なさ、あっけないラスト等の問題点が挙げられる。かといって、人間描写にも力が入っていない。

 それが2つ目、キャラ描写、関係性の希薄さが目立ち、イマイチキャラに入り込めないということである。「ダークナイト」のように心理描写に重きを置くのであればここは外せない所なのですが、、見事に薄っぺらい。

 さらに3つ目、アメコミということで、大金を投じているはずなのどこかB級臭さが抜けない。特に、ラスト間際の異次元空間への移動とバトルは、「おいおい、ハリウッド大丈夫かよ」と思わされた。


 しかし、部分部分のシーンで見るとおおっ!!!と思わされ盛り上がりそうなシーンが所々にある。印象的なのは、ビクター(ドゥーム)が研究所を襲うシーンである。血しぶきが飛び交い、ただならぬ強敵感、そしてバトルシーンへの期待が膨らんだ。やはり「クロニクル」の監督だ!そうこれが見たかったんだ!!と感じる部分もあった。


 そこで、今回の低評価の原因としてはやはり監督と制作陣の意思の不一致が大きいと思われる。度重なる喧嘩を繰り返し、最終的に監督はほぼほぼ権利を剥奪されたとか、、あくまで噂ですが(笑)さらには、監督自身が作品が全然ダメだというツイートをしてしまうほど。このような積み重なりが中途半端な作品へとつながってしまったのかもしれない。

 個人的には、ジョシュ監督のシーン構成やストーリーの運び方は好きです。なので、次回作に期待ということでお終い。ご愛読ありがとうございました。
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