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アロハのencomimentのレビュー・感想・評価

アロハ(2015年製作の映画)
3.0
アフガンで脚を負傷した主人公(ブラッドリー・クーパー)がハワイの米軍基地に、地鎮祭をコーディネートする任務で召喚される。そこで出会ったのは別れた元妻(レイチェル・マクアダムス)と彼女の新しい家族たち。そして部下の女性パイロット(エマ・ストーン)。ハワイ原住民の長に地鎮祭の承認をとりつけるが、こんどは民間の宇宙開発事業者が極秘に進める計画を知ってしまう。一度人生を投げ出した主人公が、ハワイの神秘に触れながら過去と向き合い、自分の人生を取り戻していくラブストーリー。

…とまぁ、ストーリーはこんな感じなのだけど、要素が多すぎて全体的にぼんやりとしていた。ぼんやりするのは映画じゃなくて観てるこっちなんだけど、没入できなくて、2時間ふわふわしたままだった。

とくに登場人物の動機付けが軒並み弱く、元妻なんかは最終的に、こんな女イヤだなぁ。という印象に落ちてしまうのが残念。そう描いたつもりはないのは分かるけど、あまりに都合が良すぎる。
部下の女性も、エキセントリックなキャラがだんだん崩れていくので最後まで据わりが悪い。

ロケット打ち上げのあたりから唐突な展開になっていくが、そのくだりは無くても成立したんじゃないか?と思った。もっと言うとハワイを舞台にした必然性が超弱い。

つまり、キャラクターひとりひとりが生きてきた背景や、その状況が生み出された経緯といった、画面に映らないそれらも含めて「ストーリー」と呼ぶ。ということを逆説的に証明しているような映画でした。あらすじとはまた違うんだね。そういう下地が、見えなくてもある程度感じられないと観ててもふわふわしちゃいますね。


役者はいいよ!!キャスティングがナウい。レイチェル・マクアダムスが梨花激似な件。若手映画スターたちが共演していてエヂカラが凄いので、なんとなく最後まで観れてしまった。
それと、ところどころのエピソードには光るものがありました。男同士の会話とかよかったなぁ。それだけにとても惜しい。