Rui

リトル・ボーイ 小さなボクと戦争のRuiのレビュー・感想・評価

4.2
身も蓋もない言い方をしてしまえば、キリスト教的ファンタジー映画なのだが、思わず涙してしまった。人物の描写が過不足なく、異なる視点も自然に組み込まれ、戦争映画としても秀作だと思う。
決して派手でも感情的でもない、淡々と描かれる母親が、人間として真っ当な、大切なものを、声高にではなく当たり前の生活の中で小さな息子に伝えていて、それが彼の中にちゃんと息づいている事に救われる。
彼の中に存在する、人間として当たり前の想像力と、良心のようなものを、大人はどうして見失ってしまうのだろう。
Rui

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