このレビューはネタバレを含みます
終わり方が素晴らしかったのは言うまでもないけど、これだけ見てどうこう思うものではないのも言うまでもない。リアルタイムドキュメンタリーの、確実にある線、を詩にしたものだと思う。日常の大半は日常であって、それでもしかしながらそれを支配する感情の動きを詩にしたものだと思う。詩はエモさの感度を高めるけれど、それ自体それほどエモいというわけではない。だからこそ詩だけ読んでわかるものではない。リアルタイムに繰り返し流れる詩をリアルタイムに聞くことがエモさの源泉だと思う。過去をリアルタイムに感じることができないのは残念でもあり、現在の感動の証拠でもある。どう転んでも良いですね。