スティーブ・ジョブズという「ブランド」を演じたアシュトン・カッチャー(2013)と比べると・・
マイケル・ファスベンダーにはジョブズという「男」を感じさせられた
欠けた人間であることを強調する反面で娘に対する戸惑いの表情は激しい
ケイト・ウィンシュレットは
敏腕パートナーとしては勿論のこと
女性として
心から支えようとする姿が凛々しい
鋭い眼差しが
徐々に憂いを含んでいく様子が窺える
「嫌われようとする男」の周りから遠ざかる者もいる
離れたいのに戻ってきては悪態をつく者もいる
裏切るという意識がないほどに
自分の想いを追求できる
感謝も謝罪も振り払う生き方は
真似できないね
ある意味こうした人間は
恵まれているのかも知れない
傷つけるものが増えていくに連れて
「スティーブ・ジョブズ」が作られていったのだろうか?
あの歩き方まで真似た前作とは違い
いくらかの安堵を与えられた作品