SatoshiFujiwara

スティーブ・ジョブズのSatoshiFujiwaraのレビュー・感想・評価

スティーブ・ジョブズ(2015年製作の映画)
3.5
ジョブズについては通り一遍のこと以外なんも知らんが(Windows派だしな)、この映画はよく出来ていると思う反面、あまりにセリフが多すぎてしんどいとの素朴な感想がまず出る(登場人物がひっきりなしにまくしたてる映画が単純にあまり得意ではないのだ)。

プレゼン自体じゃなくてその直前40分を切り取るというのは意表をついてユニーク。しかし、結局プレゼン前3つの話は元恋人クリスアン、娘リサ、ウォズニアック、スカリー、ハーツフェルトとの確執であって、そのバリエーション。そこからジョブズの出自及びそれに由来すると思しき複雑なパーソナリティなどの細部が浮かび上がってくるのは見事だしこのセリフの応酬は見応えがあるが、それでも俺にはなんだか単調に見えてしまう。あ、またかと。全くの個人的意見です。あしからず…。繰り返すが、なかなかの良作なのは認めつつ。ちなみに喧伝されているアーロン・ソーキンの脚本の個性云々は分からないです。要はこういうある種の演劇的なセリフ劇による脚色のことか。

余談だが、ビル・ゲイツの映画は作られない辺り「変人かつ天才」「早世」は人々を魅了する物語なんですね(とは言え劇中に「ゲイツもあなたと同じ変人だから」なんてセリフもあるけど。しかしゲイツってなんだか常識人的なイメージありますよね)。2013年の同名映画も観てみるか。
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