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スティーブ・ジョブズのAcneのレビュー・感想・評価

スティーブ・ジョブズ(2015年製作の映画)
4.0
スティーブ・ジョブズの題材作品は、何作品かあるが初の鑑賞の今作。

内容としては、それぞれ3つの商品発表会の開始数十分前の出来事を描いた内容になっている。

事前にあらすじを見た際は、どうやって映画として面白く見せるのだろうか?と
思っていたが、感想としては期待以上に面白かった。

家族と会社関係者の会話劇なのだが、
とてもテンポよく会話が進んでいき、
全く飽きない構成になっている。

3つの時代を描くことでスティーブ・ジョブズと周りの関係が微妙に変化していく様もとても興味深く見れた。

やっぱり映画は、題材も大事だと思うが
どのようにその題材を脚本し、編集するかでかなり違ったものになるんだろうなと思った。

スティーブ・ジョブズの本質を忠実にどこまで描いているのか分からないが、
映画の中のスティーブ・ジョブズは傲慢の塊なので、そこで嫌悪感も抱く人もいるかもしれない。

ただ、そういった部分は割り切って見れば、とても楽しめるはず。

最後にリサと屋上の駐車場で話すシーンは今までの伏線がきいた場面になっていて、
グッとくるものがあった

また、あまり容姿は似ていないのに
スティーブ・ジョブズを堂々と演じ切った、マイケルファスベンダーは見事だった。

色んな事が切羽詰まって余裕無いはずなのに堂々と歩く姿と
いつも必要以上に自信ありげに扉を開くシーンは何か凄い好き。

アップルの歴史を詳しく知っていると
より楽しめたのだろう。
ただ、何となく知ってる私でも面白い作品に仕上げた監督に賛辞を送りたい。
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