FREDDY

ポルターガイストのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

ポルターガイスト(2015年製作の映画)
2.6

このレビューはネタバレを含みます

スティーヴン・スピルバーグ製作の同名ホラーをサム・ライミの製作、ギル・キーナンの監督でリメイクした本作は、父エリックが人件費削減のため務めていた会社を解雇されてしまったことを受け、郊外で見つけた格安の"差し押さえ物件"にやむなく移り住んだボーウェン一家が、引っ越して間もなく不穏な気配を感じていた長男グリフィンの心配をよそに貧困に喘ぎながらも新たな土地で再出発を目指し新生活を送り始めたところ、家族が寝静まった深夜に末娘のマディソンがテレビを通じて何者かと話していたことを皮切りに子供たちの周囲で不可解な現象が相次いでいたとある日の夜、長女ケンドラに子供たちのベビーシッターを任せエリックと母エイミーがパーティーに出掛けていた最中、ケンドラとグリフィンが怪現象に見舞われていた間にマディソンが忽然と姿を消してしまったことで、超常現象学科のブルック・パウエル博士や、パウエルが協力を仰いだ霊媒師キャリガン・バークとともに"別世界"に閉じ込められてしまった娘の救出に奔走していく様や、土地に隠された驚愕の真実と対峙していく様が描かれた作品となっているのだが、当然ながら1982年制作のオリジナル版と比較すれば映像のクオリティは断然良くて見入ってしまうシーンもあることにはあるのだが、率直な感想としては可もなく不可もなくといったところでしょうかね。エリック・ボーウェンを演じたサム・ロックウェルは惹かれるものはあったがどこか作品に馴染んでいないような気もしないではないですし、全体的にキャスト陣が印象薄で目に残るものがなかった。そして内容に関してもドローンなどといったアイテムを用いて新たな『ポルターガイスト』を見せてくれるも面白さが感じられませんでしたし、コメディが散りばめられたホラーとなっていて比率的には決して悪くはないのだが、いかんせんどちらも中途半端なので怖くもなければ笑えるものもない。言ってしまえば"子供向け"ホラーですね。オリジナル版の良さを削ぎ落とし内容も薄味となってしまった本作は暇つぶしにはなるがオススメは難しい。
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