これはまた随分な駄作だ。支離滅裂なシーンと脚本の繋ぎ合わせは普通に失敗しており、映像のグロさやスクリーンの中の登場人物の緊張感に反比例してどんどん退屈になっていくという、最も残念なパターン。またそこに無理やり意味づけをして、それっぽくまとめようとしているが、まったくできていないのが痛々しい。
ただし、世の中の多くの駄作が、何がしたいのかわからん誰得？な映画であるのに対し、本作は園子温が単に、女子高生、特にトリンドルの可愛さとパンチラが撮りたかっただけということが明朗にわかるという点で、一般的な駄作とは一線を画すると言えるだろう。
