Naoya

エンドレス・ポエトリーのNaoyaのレビュー・感想・評価

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)
2.4
父親との軋轢や自身の葛藤を抱えた青年アレハンドロは、古い規則や制約に縛られない若きアーティストとの出会いから、自分自身の運命を歩き出す、アレハンドロ・ホドロフスキー監督作の自伝的作品。一応の物語はあるが、終始独特な構成が際立つ内容。詩的であったり、劇的であったり、様々な角度から、自由な表現で、余すこと無く描きたいものを描ききっているような、特徴的な映像が続き、二つとして同じ表現が見当たらないかの様な凄まじい力強さ。色彩も鮮やかさがありつつ、暗めなトーンもありで飽きさせない絵作り。斬新で、難しくもあり、単純でもあり、御歳88歳の映画作品とは思えぬ表現の底知れなさを体現できます。同時に、88年という人生を生きてきたからこその多彩な表現力にも感じる内容。
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