さゆ

キル・ザ・メッセンジャー(原題)のさゆのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ジェレミが出ていなければあと10年後、むしろ観ていたかどうか分からない映画だったのでありがとうジェレミ…という気持ち
DVDは持ってるけどリージョンフリーデッキの購入を迷っているところだったので配信開始してくれてアマプラにすごく感謝している
アマプラがなければ多分1/10以下しか理解できなかったと思う
いつまで扱ってくれるんだろうあと1回くらい観たいな
しかし脚色しているにしろ実話というのが余計に胸に来る

CIAの不祥事を暴いた記者が、一度名声を得たのちに政府やマスメディアたちに追い詰められていくさまがつらくてつらい
ジェレミだから余計に10000倍つらい

1995と言ったらSNSどころかネットもまだ今ほどすごく盛んではなく情報発信・収集方法が集約していた時代でこそ起こった悲劇とも考えられないことはないが
果たして現在同じことが起こったとしてまともに報道、調査報告ができるのかどうか
同じような、もっと考えられないようなこともあったんだろうと思うと教育とは、知性とは、人間とは…?となるし今に対する絶望に拍車がかかる

CIAの報告書にて、CIAがコカインを売って得た利益を反政府組織の資金源にしていたという最悪の事実を認めたにも関わらず話題にしないマスメディアどういうこと仕事しっかりしてくれと思うし報われなさすぎるかなしい

表情と瞳の表現が繊細でやっぱりジェレミはすごいな…となる すごいよジェレミ
実話だからなと思って観ていたから余計にどきどきして裁判傍聴のあたりからひたすら緊張した
派手な盛り上がりはなく淡々とした脚本、展開が予想のつく流れの中で感情の乱高下や機微を表現するジェレミのおかげでずっと観ていられたすごいねえ
歓迎される賞授与の演出がありきたりといえばそうなのかもしれないけどここまで来た流れでされると余計につらい
拍手がつらい
スピーチも良かった。闘うっていうのはこういうことだと思ったけど
巨悪を前にして強固な足場があるわけでもなく、闘志だけでは勝利を得るどころか戦い抜くことすら危ういんだなという馬鹿みたいな社会を思ったこんな社会でいいのか良いわけないだろ勘弁してくれ…
エスカレーターひとりで登っていく背中ものがなしすぎるパパ…

あとしゅっとしたマイケル・シーンぽいなあと観ていたらやっぱりマイケル・シーンだった
マイケル・シーンとジェレミが同画面に収まっていてありがとうの気持ちですありがとう…
filmarksにクレジット記載ないから無感動に過ごすところだったあぶない

このあとにウィンドリバー撮ったのか…サラ偽りの祈り、hurt locker、the town、ダーマー、prisoner、stand up、エヴァの告白とかを経たジェレミが本作のウェブを演じるというなんかこうぐわっとくる説得力
まだ観れてないやつたくさんあるので感覚でものを言う

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https://en.wikipedia.org/wiki/Gary_Webb
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