このレビューはネタバレを含みます
ノクスとキュリオ、対照的な2種類の人類を通じて差別および他者との関わりについて描かれた映画と感じました。
上記のように構図がはっきりしているなかで、その両者を分けている門の門番(一番キュリオに近い場所にいる存在)であるモリシゲだけが、ノクスでありながらキュリオである鉄郎と心通わせて旅に出るラストには説得力があり、また爽快なものだったと思います。
但し、両者の対照的な構図を強調するためか、ノクスの人たちの演技が過剰に非人間的(悪く言えば棒読み)であり、意図はわかるものの少しノイズになりました。
全体としては満足いく映画体験でした。