【邦画特有の描写】
主演の神木隆之介ってこんなに演技大袈裟だったかな？と思ったら、本作は元々戯曲らしい。役者が全員オーバーアクトで少しクサイ。
入江悠監督作品。低予算ディストピアSF。
取り敢えず夜にしか生きれない支配層のノックスと太陽の下で暮らす貧困層のキュリオの対比というか話のアイデアそのものは面白い。ある意味、現代社会の比喩。メジャー路線でも通用しそうな題材である。
脇役の古舘寛治はいつもの古舘寛治でしかないのだが、問題は悪役の村上淳でどっちつかずな役柄でムズムズ感が残る。現実離れしたストーリーなだけに難しいアプローチだったと思う。『SR/サイタマノラッパー』の監督だけに粘り気のある長回しは冴えていた。
所詮はインディーズ映画という枠を飛び出ないのが残念で、メジャー路線で成功しようとするなら中島哲也とか大根仁とかそういう人材に任せりゃいいのになぁ…ともどかしい雰囲気が残る。
キナ臭い雰囲気は決して嫌いではないので、思ったほどの駄作ではなかった。(かと言って面白くもないが😓)
