りょんりょん

太陽のりょんりょんのレビュー・感想・評価

太陽(2016年製作の映画)
2.2
シネ・リーブル梅田にて鑑賞



期待と違う方向の映画だったっていうのもありますが、つまらなかったです。神木隆之介は叫ぶだけだし、ヒロインの父親は「これぞ間抜け」っていう男を絵に描いたような人物だし、村の人々の鬱屈した情景といい、地獄を見せられているかのようでした。いや、見せたかったんだろうけど。現実でイヤと言うほど見てるので、映画では見たくないんですよ。

教育も満足に行えない少年期を過ごすとこういうアホになるのかなと思わせる神木隆之介の演技は流石なんですけどね。

手段が目的化しちゃってる映画だったようにも思います。映画の技術は、映画を面白くさせるためにあると考えれば、ね。凄い技術を使ったからっていって、映画が面白くなるってことじゃないですし。

最後の方で門脇麦さんに言わせたセリフは、なかなか皮肉が効いててよかったですね。まぁ、そのセリフと、そのセリフの少し前にヒロインの父親が言うセリフは、ほんとにそのとおりなんですが、それを言わせたいがために延々と地獄を見せられた観客のことも少しは考えてほしかったものです。