夜にしか生きられない新人類ノクスと太陽の下で貧しく暮らす旧人類キュリオ、二つの分かれた人類というSF要素を持ちながら、展開される様は濃厚なヒューマンドラマ。SFだが、内容はとても重たく現代社会的。基盤にはSFがありながら、前面ではなく、後方支援のような雰囲気で、物語に上手く溶け込んでおりいやらしくない。しっかり人物に焦点が当たっているのでドラマ性に富んで入り込める。ディストピア映画としての、派手さだけではない魅力が詰まってます。確かにハイブリッド映画。多種多様な役者達の演技も素晴らしいが、やはり神木隆之介と門脇麦の両者が光る競演となってます。
