じゅぺ

黄金のアデーレ 名画の帰還のじゅぺのレビュー・感想・評価

4.4
①ナチスに収奪された絵画を巡る数奇な運命。奪われた幸せな思い出の欠片を取り戻したいマリア、自分のルーツと過去の清算に全力を注ぐランディ。現在と過去が交錯し、戦争の爪痕の大きさ、運命の残酷さを浮き彫りにする

②抹消することのできない過去とどう向き合っていくか。それは直接体験した人間もそうでない人間も、被害者も加害者も向き合わなければならない問題。そこで生まれる葛藤や救いを丁寧に扱っていた。主演二人の演技は確かに素晴らしい。名画との対面の演出にホロリ

③久々に引き当てた試写会、そうでなければ自分では見に行かなかったかもしれない作品だけど、予想外に良作だった!それほど期待値を高く設定せず軽い気持ちで見れば思わぬ掘り出し物を引いたぞとお得な気持ちになれるかもしれない、そんな作品
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