SeikoSoga

黄金のアデーレ 名画の帰還のSeikoSogaのレビュー・感想・評価

4.0
公開前からかなり評価が高かったので、これは期待値ももちろん高め。

ヘレン・ミレンだし、
大好物の芸術もの。
クリムトはあまり知らないけど、この方かなり奔放な方だったようでいっぱい愛人がいたようですね。なので絵の題材も裸婦や接吻とかそっち系が多いそうです。
黄金なのは金箔を張る絵を描くらしく、
映画の最初のシーンもそこから始まる。
アデーレさんは裸婦ではないし、普通の奥様の肖像画を旦那様が依頼してかあkれたもののようです。
映画はこのアデーレさんの肖像画の所有権をめぐるもの。

ナチスに没収された本当の絵画の所有者が誰なのか・・

マリアはアデーレの姪。

幸せでどちらかというと裕福な家庭で育ち、芸術を愛する両親に愛情たっぷりに育ち・・
それをナチスのせいで一瞬して奪われ、亡命。

50年経ても
今は平和にアメリカで暮らしていても愛する家族と一緒に暮らした祖国に行き、悲しみがよみがえるのが怖い。。
辛い過去は蓋をして、見ないようにしていれば心は平穏を保っていられるものです。

事の大きさは違っても気持ちは分かる。


映画として客観的に観ても芸術的な建造物、風景、
登場人物のファッション、
何よりみんな演技派。

若い弁護士さんの仕事に対する情熱、
国を合うする故での働きかけする記者さん、いろんな方面で感動、感銘受けました。

多少美化されているとは思いますが、事実の出来事という意味でも評価高いのは納得する作品でした。

皆さんのレヴューで今年一番と評価していらっしゃる方が多いのは納得ですね(^-^)
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