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黄金のアデーレ 名画の帰還のtaominicocoのレビュー・感想・評価

4.5
これもホロコースト関連で記録漏れ。

グスタフ・クリムト作「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I」の『美術品返還裁判』の物語。
アデーレ・ブロッホ=バウアーの姪、マリア(ヘレン・ミレン)の実体験を下敷きにしています。

マリアはオーストリアの名家出身。
家には燦然たる芸術家たちがよく訪れたという、とんでもないお嬢様👸🏼

が、ナチスの手がまわり、家を追われ、家族をなくし、故郷をなくし、家財の美術品も不当に剥奪されてしまいます。

マリアは姉の死をきっかに、叔母の絵を取り戻そうと、同じオーストリア出身の弁護士・ランディ(ライアン・レイノルズ)と奮闘するのですがーー。

難航する裁判の行方とマリアの懐古シーンの美しさにグイグイと引き込まれて、ラストまであっという間でした。

「オーストリアのモナリザ」と言われるほどの絵を、国も簡単には手放さない🥺
国とマリア側の綱引き具合がドラマチックで素晴らしい展開でした。

ヘレン・ミレンの演技はもちろん素晴らしいのですが、マリアのため、自分の誇りのために行ったランディの演説が、感動的でした。

ライアン・レイノルズ……やるなぁ!(上から目線w)

こういう切り口でホロコーストの真実をまた知れて有意義でした。映像も美しい✨✨

「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I」は2006年当時、156億円で売れたんですね😵‍💫絵にそんなに……!庶民には理解不能😵‍💫


ところで、ライアン・レイノルズが普通の男を演じていたので、ちょっと戸惑いました(超失礼)。青シャツ👔を着てると…😵‍💫
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