あり

黄金のアデーレ 名画の帰還のありのレビュー・感想・評価

4.1
何年か前に行ったクリムト展の展示にこの黄金のアデーレは含まれていなかったけど、どの絵も魅力的ですごく引き込まれた思い出がある。

現代と過去が並行して映し出される流れになっていて、特にラストの現代のマリアと過去の思い出がシンクロする場面は印象的。
マリアにとっては芸術的価値以上に、家族、祖国での日々、戦争で傷つき失ったものたちのために取り戻す必要があったと改めて感じた。
絵画に限らず映画でも音楽でもなんでも、その背景を知るとより深みが出るとしみじみ思った。

ヘレンミレンの品のある佇まいが素敵。
相棒のライアンレイノルズは終始真面目な感じで新鮮。
あり

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