かっちゃん

黄金のアデーレ 名画の帰還のかっちゃんのレビュー・感想・評価

4.7
ナチスに奪われた「黄金のアデーレ」、その肖像画を返してもらうべくオーストリア政府を訴えた女性と弁護士の物語。
肖像画の主アデーレの姪マリアの現在とナチス統治下で過ごした過去を交互に行き来し裁判が進められ、家族や友人など青春の思い出全てを奪われた地へ降り立ちその記憶と向き合う姿に見入りました。
金目当てだった弁護士のランディも訴訟相手であるオーストリアへ行き、自身のオリジンを知ることで考えを改めてマリア以上に必死に取り組むのも目頭が熱くなりました。

ラスト、当時の美しい思い出に振り返るシーンは涙なしには見られませんでした。
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