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黄金のアデーレ 名画の帰還のwhitelilyのレビュー・感想・評価

3.9
世界で最も高額な作品に入れられるクリムトの名画〈アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像〉。ナチス体制下のオーストリアで奪われたアデーレの肖像をめぐり、肖像画の返還を求め政府と闘った女性の実話。

裁判に行き着くまでの経緯が人間ドラマとともにとても丁寧に描かれていたと思う。
肖像画の返還が最大のテーマではありますが、合間で明かされていくマリアの封印した過去、伯母アデーレや生き別れた家族の記憶などが繊細にクローズアップされていたのが良かった。
最終弁論でランドルが語る言葉に感動した。
あの暗い恐ろしい時代のなかでも決して奪うことのできなかった家族の絆に涙した。

現在ニューヨークのノイエギャラリーに展示されてるというクリムトの名画。いつか実物見てみたい( *´︶`*)
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