奇人変人神経質な天才チェスプレイヤーを自然に演じる変態トビー・マグワイアと牧師姿が異様にキマっているピーター・サースガードを観る為だけに鑑賞しても良いと思える作品。
第二次世界大戦以降タイトルを独占し続けていたソ連を1972年に破り歴史的な勝利を飾った天才チェスプレイヤーの実話ベースの作品、という事で圧倒的な勝利を重ねるチェスのシーンがメインかと思いきやそんな事は無くて。神経質でヤバい言動を放ち周囲を困惑させまくる対戦外のシーンの方が印象強くて、それでも対戦中はめちゃくちゃ天才オーラ放ってて格好良いものだから目が離せない。いやたまに目を逸らしたくなるくらいやべえヤツだけど。
めちゃくちゃ面白い、おすすめ！
…とはならないけど色々な物音と静寂による独特の緊張感で印象に残るし、ふと決勝戦最後の一局を思い出して、また観たくなる。そんな映画です。
チェスのルールは知らなくても良い構成なので気楽に観るべし。ピーター・サースガードが牧師姿で｢くそやべえ｣って言うシーン、イチオシ。
