ショーンペン監督だから大丈夫だろうと信じてなんとか見ましたが。
世界一深刻な状況下でも、白人ならセックスのことばかり考えていられるという、教訓に満ちた素晴らしい映画。
暗闇の森の中で帝王切開するあたりまでは、高尚な画面と緊張感のある演出で、名作の予感だったのですが…。
それだけに二人が親密になってからがダレまくり。
作品のせっかくの世界観をぶん投げてしまいました。
アフリカ諸国の悲劇を踏み台に、白人の優位性を謳うのやめてもらえませんか。
絶望の中の希望的な意味でセックスさせるんなら、オッパイくらいしっかりと見せろくさい。
何でメルヘンしてるん？
死体の山に失礼だぞ。
シャリーズセロンさんは悪くないのに、泣いたり叫んだりする過剰な演出には辟易しました。
あとPファンクのように仮装した武装集団が襲ってきますが、ホントにこんなジョージ クリントンみたいな格好してるの？真偽のほどが疑われるくらいにリアリティ欠如で、もしかして黒人をバカにしてませんかね。
感動の国連演説からのスタンディングオベーション…。
全編に渡る無神経さが、みなさんの癇に障るんだと思います、多分。
