usi

キング・オブ・エジプトのusiのレビュー・感想・評価

キング・オブ・エジプト(2016年製作の映画)
3.1
TVCMを観て ああこれいつか観てみたいなぁ程度に思っていた作品。
で、観ました。
基本的にエジプト神話って詳しくないのですが
まぁそれなりに知った名前の神とかもいたし
話もややこしいと言うことは無く
素直にファンタジーアドベンチャーとしてみれば普通に見れる作品でした。
騒ぐ人は騒いでるようですが…
特にBC3000を舞台としてるらしいのであの時代のエジプトは
人種的にかなり多岐にわたっていて劇中のように白人三昧はありえない
というのが騒ぐ人の言い分のようです。
つまりホワイトウォッシングですね。
うん…言われてみればそうなんだろうなぁと思います。
正直 個人的にはさして気になりませんでした。
だって…こんなとんでもアドベンチャー娯楽作に…ねぇ…
内容もエジプト神話の神と人がまだこの地で共に暮らしていた世界で
神の目玉を取り戻すためにその神と人とのペアによる冒険の旅
…と言う感じなので
そんな物の出演者に目くじら立てないでも…と思ってしまいます。
勿論結果としてマイノリティー側の人々の仕事が回らなくなるというのは問題だとは思ってます。
まぁさておき…今作の内容的には…
エジプト神にあまり馴染みが無かった所為かイマイチ見入る事がなかったです。
勿論 単純明快 爽快愉快な作りにしようとがんばっているのは分かります。
さらにそういった面で観ても確かに見ごたえある画やアイデアも豊富だったと思います。
が…だったらもっと筋を単純化しても良かったのかな…とすら思いました。
神と人とのあり方の描き方もありますが
これを何と置き換えているのか…を考えるだけで
かなり不快にも考えさせるようにもなっているとは思いますが
だったら上記で触れたホワイトウォッシングの問題にもかかってきてしまって
人間側のキャラはそうじゃないだろう…と思ってしまうところあったり…
だからこの辺もっと単純に冒険活劇で押し切るべきだったんじゃないのかな…と感じました。
これまでも神と人が交わっていた世界を舞台に…というのはありましたが
そんな中で冒険活劇に突起させようとしてもう一歩…
あと少し…ジブリ作品のラピュタのようなワクワク感を足せたなら
これは傑作になったかも…と思ってしまった作品でした。
usi

usi