教授のエイブが新たに越してきた大学で授業を始めるが、人生の哲学に迷っていた。
それは学生のジルと出会って恋をしても変わりなし。
ところが噂で聞いた町の判事の買収の事実を知り、エイブは殺しの計画を立てる。
妄想に憑りつかれている男がその目的を知ると、人生が活気づいていくのが妙に可笑しい。
ウディ・アレン映画にまるでハマりそうもないホアキン・フェニックスだが、後半生気を取り戻していくのがなんとも。
事件として二人で完結させる小品さもアレン映画らしいし、事件の結末の情けなさもエイブという人物を証明している。