140分ワンカット撮りの作品。140分という短い時間が物凄く長く感じた。 それだけ内容が詰まっている。
限られた時間のなかであり得ない展開が続いていくのだが、それを客に納得させなければならない。一見無駄なシーンに見えても作品全体で見れば重要な場面に時間を注ぎ、信号やエレベーター待ちなどの無駄な時間を極力削いでいく。テンポ良く話を展開していくのではなく、押さえるとこはしっかりと押さえていた。ただのジェットコースタームービーではない。
飽きさせない為に音声カットのBGMだけで場面を展開したり、ピントをずらすことで臨場感を演出する技法も良い。ワンカットだから感じる臨場感もこの作品の魅力の一つ。
いろんな意味で実験的な映画だった。
