140分ワンカットとかいうバカげた手法をやりきった映画
時間と出来事の不可逆さをリアルタイムで感じた
小説でのみできる主観的あるいは主人公視点の物語を完璧な形で映画で再現しようと思ったら、究極的にはこれが唯一の方法かもしれない
映画の表現技法の新しい形とこれからの幅を示唆したとも言える
ただ、話はクッッッッッッソつまらないんだよな
死ぬほど退屈
ありきたり
こんなん映画館で見てたら間違いなく寝る
90分くらいだったらもう少しまともな話になったかも
ワンカットによる雰囲気のリアリティは本当にすごいんだけど、
物語的なリアリティはガバガバで酷すぎるんだよな
不都合な部分は遠くかフレーム外で喋らせて音声に乗せないっていう誤魔化しがあまりにも目立つ
主にカフェの外で3人が言い争うシーンとか銀行に入ったシーンとかホテルのフロントのシーン
ヴィクトリアが主人公である以上、前2つのシーンは別にいいけども、フロントのシーンはやっちゃいけないと思うの
「ヴィクトリアが目撃した~」って触れ込みなんだからカメラをヴィクトリアから離すのは最大のタブーだろう
ワンカットで撮る以上、台本なしの即興でやるしかないのはわかるんだけど、もう少し尺考えてほしかった
雑談長すぎるんだよな
ラジオのタイムキープの仕方でも参考にした方がいいと思う
違う文化の雑談ってこういう感じなのかって、映画とは関係ない視点で見てしまった
全編見たことに妙な達成感を覚える映画だった