可もなく不可もなく「映画ってこういう感じだよね」というルックはしっかりしていて、所謂フツーの映画。
なのだが、それをあの紀里谷和明監督が撮ったということにとてつもない意味があって、観てる間ずっと「すごい！ 紀里谷監督がフツーの映画撮ってる！」という謎の感動を味わっていた。そう、その気持ちはまるで出来の悪い息子の参観日にやってきた過保護なお母さんのような…。
無国籍映画を目指していたのなら、もっとスクエニ感をバリバリ出しても良かったとも思うけど、お母さん今日は参観日だから大目に見ちゃうわ。
でもまたいつもの落書きみたいな映画も撮ってほしいね、映画は面白ければいいんだから。
