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怪物はささやくのAKのレビュー・感想・評価

怪物はささやく(2016年製作の映画)
3.6
 パトリック・ネスによる同名小説はここ十年の児童文学のベストの一つと断じていいとんでもない大傑作である。その作者ネス本人が脚本を書いたということで注目していたが、この映画の面白さは結局のところ、そのまま原作小説の面白さによるものが大きい。

 良い映画だと思うが、本作は「ストーリー」と「ストーリーテリング」をめぐるものがメインプロットでそこに圧倒的な面白さが宿るので、映画を観るよりも小説を読むことを薦めたい。

 逆に言えば、小説のファンは動く怪物をスクリーンで観るべきだ。
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