何を言ってもネタバレになりそうです。
彼を慰める存在があってよかったなぁ。
例えそれがモンスターでも。
繊細に、丁寧に、
男の子の心の動向が描かれます。
とても細やかで、見逃してしまいそう。
善と悪、ヒーローと悪役だけでは全ては収まらないことに気が付くころ。
世の中曖昧さや、理不尽なこと、
どうにもならないことばかり。
先の見えない、分からないことばかり。
その中で何を信じるのか、
何を言わなくて、何を言うのか
自分で選ばないといけなくて
半分子供の彼は怒り、ふてくされます。
あっちへこっちへ心を乱され苦しんで
膿を出すように気持ちを吐き出し
彼なりに、この親子にしか見えない方法で進んでいく様がとても美しかった。
悪夢こそが、彼の真実。
宝物のような映画です。