主演の少年の雰囲気と物語の世界観がとても合っていて引き込まれた。
徹底された世界観のファンタジーだけど、いつも薄暗く雨が降り出しそうな天気はやたら現実的で、苦しくなる。
向き合わなきゃいけないってわかっているのに逃げ続けてしまう。
怪物を味方につけても、目の前にある問題は全然解決しない。
怪物の語る「物語」を通して、一筋縄ではいかない現実の厳しさを少しずつ咀嚼していく過程があったからこそ、少年が振り絞った勇気が心に沁みた。
演出も素敵。
特に鉛筆の質感や、インクが広がる様は本当に美しかった。
もう一回見たい。