ゆう

怪物はささやくのゆうのレビュー・感想・評価

怪物はささやく(2016年製作の映画)
3.9
ダークファンタジー。

少年と呼ぶには大きくて、
男と呼ぶには若い。

そんな複雑な時期の男の子、コナーのお話。

人は複雑だ。
これを見ると善と悪とは?となる。

4番目の真実でコナーが自分の気持ちをさらけ出す時のルイスくん演技がよかった。
それとフェリシティ・ジョーンズのどんどん悪化する病を患う母の演技が胸を締め付けられた。

真実(気持ち)を素直に話すって本当に難しい。

見終わってからパンズラビリンスのスタッフだと知ったけど、納得。
怪物の不気味さはパンズラビリンスらしい。
そして映像の美しさの中に、現実のシビアさを突きつけてくる感じが、まさにそれっぽい。

お気に入りは怪物が語る物語の絵がとても美しいところ。


作品云々というよりも、上の"観た後お母さんに会いたくなる、そして感謝の気持ちを伝えたくなる10作品"や"美しい涙を流すなら"というコラムに取り上げられる作品かは疑問視する。
作品自体素敵だけど、もし私がこの作品を上のコラムの目的で見たら、シラケそうな気がする。
ゆう

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