マロウブルー

四季~ユートピアノのマロウブルーのレビュー・感想・評価

四季~ユートピアノ(1979年製作の映画)
4.5
[ピアノ調律師・栄子の音の記憶をたどる映像詩]

1才 母のミシンの音を聞いた
2才 父の靴音を聞いた
3才 古いレコードを聞いた
4才 兄とピアノを見た 大きなピアノだった
触るとダイヤのような音がお腹の中に響いた

音へのこだわり、音と共にある人生観や世界の見え方、美意識、栄子の感性に深く共感できたので心に残る作品になりました。
詩的な映像は栄子役の中尾幸世さんの強い眼光と存在としての透明感がすごく合っていました。