白波

Looking for Johnny ジョニー・サンダースの軌跡の白波のレビュー・感想・評価

3.3
プライム・ビデオ鑑賞
ニューヨークパンクの真っ先をを走っていたジョニー、そんな彼のドキュメンタリー作品。
彼のビジュアルも相まって、オープニングから偉い格好良いです。
彼は常にドラッグにまみれており、そうゆう時代だったのでしょうね。
バンドにはには思いの外ストーンズの影響が強く、特にキースは良くない影響ばかりを与えていたようです。ドラッグの基準値がキースっぽかったです。
ピストルズのシドのとってはジョニーは憧れの人だったのですが、縁があって(半ば強引に?)ジョニーと同じステージに立つも、演奏が酷く途中降板や演奏中にシールド抜かれたエピソードも。
ここら辺はシドにとって偉い落ち込んだらしいですね。
それとこのドキュメンタリーの特徴なのですが、皆んなどの時代も口々に「ジョニーには良い時代では無かった」と言っているんですね。想像以上に常に辛い状況だったみたいです。
加えて静かに蝕まれていた病、これが決定打なのでしょう。
とにかく破天荒な生き方で、最後のショウは日本公演なんですよね。日本人的に何か思うところはあります。
彼の謎の死も、パスポートにギター・衣類に金。それだけ盗まれてても他殺も可能性は考慮されずオーバードーズで片付けられてしまうのも時代なんでしょうか。
でもある意味、本当ロックスターの鏡のような人生だとも思います。
それとこうしてデビューからの映像をみるに、どの時代でもどこか空虚な顔をしているカットが必ずあるのがとても気になりました。
ドラッグにまみれた彼の人生は、いつもどこか埋められない寂しさがあったからなのかもしれません。
どこか切ないドキュメンタリーでした。
白波

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