6トン将軍

グレートウォールの6トン将軍のレビュー・感想・評価

グレートウォール(2016年製作の映画)
3.5
「中国映画もここまで来たか。完全に日本の上やん」

よくできてますよ。
150億かかってるので、映像はハリウッド映画レベル。(中国映画で史上最高額)
製作は「レジェンダリー・ピクチャーズ」というハリウッドの映画会社(今は中国企業が買収)が主導して、監督は中国人。なので、アメリカ・中国合作。
日本で言う、ラストサムライ枠。

前評判低かったので期待してなかったけど、普通に最後まで楽しく見れた。
中華世界に入れました。

以下の点が良かったからかな。

・マッドデイモンら白人俳優が、中華世界に馴染んでる。
 ラストサムライのトム・クルーズ的な馴染み感です。いても変じゃないんですね。
 それに、マッド・デイモンが出ているとハリウッド感というか、高級感出ますね。
 多分いなかったら、中国映画っぽくなっていたと思う。

・姫将軍(画像左上の人:ジン・ティエリ)の、綺麗さ。
 まるで、「三国無双」の登場キャラですよ、ほんと。
 すらっとスタイル良くて、美人で、強気で、ほのかに色気がある。
 戦う綺麗なお姉さんっぷりが良かった。斬新。
 キングコングではまったく目立たなかったですが、本作では凄く綺麗。
 やっぱり、撮り方ですかね。

・色合い。
 禁軍が青、赤、黄、黒等々、分かりやすくいろづけされていいですね。
 中華風の武具はおしゃれです。人が大勢動くと迫力ある。
 
 ・動きがかっこいい。
 弓矢の動きや、化け物の動きは中々かっこよく決まってます。
 ハリウッドっぽい動きですが、舞台が中国だと同じ動きでも新しく見える。
 バンジー女性部隊は、意味不だけど、映像としてはかっこいいですね。

・話つくりが上手い。
 色々?なところはありますけど、「信頼」「仲間」と熱い話です。
 「バトルシップ」的な面白さがあります。単純明快な悪を倒す話です。
 最後のほうは、結構熱い。

・セットがすごい。
 最初の方に出てくる、長城の内部とか、長城とかね。
 よくセットを作ったなと思う。

・中国軍はアホで、白人無双。
 軍や中央政府の無能っぷりとか、まぁ、色々面白いところもある。
 中国共産党でも揶揄しているのだろうか…

こんなこんなで、面白かったです。
自分があまり中国映画を見たことないからですかね。
舞台が見たところないところだと、新しくて斬新に見えますね。
これからも、中国映画見てもいいかも。
最近の中国映画、予算も凄いから。

悪いところは、中国人の男優が目立たなかった。
女=姫将軍 男=マッド・デイモンでした。

日本の時代劇映画もね「関が原」とか、この規模の予算で作ってくれたらいいのにね。
日本の実写大作 予算:10-15億
中国の実写大作 予算:30-70億

この差は大きいよね。


■メモ 歴代中国映画収入ランキング
タイトル:公開年:収入:制作費:日本名
战狼2 2017 56.2703 896億 32億 ウルフ・オブ・ウォー 2
美人魚 2016 33.9213 528億 60億 人魚姫 DVDレンタル可
捉妖记 2015 24.4000 384億 26億 モンスター・ハント DVDレンタル可
功夫瑜伽 2017 17.5260 272億 65億 カンフー・ヨガ
寻龙诀 2015 16.8274 256億 40億 ロスト・レジェンド 失われた棺の謎 DVDレンタル可
西游伏妖篇 2017 16.5593 256億 64億 西遊記2 妖怪の逆襲
港囧 2015 16.1410 256億 不明 不明
6トン将軍

6トン将軍