どまうまる

ワンダーウーマンのどまうまるのレビュー・感想・評価

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)
3.1
まあまあ。
最初のアマゾン軍団のスタイルやアクションがすげーイイからその後も期待したけど後半のアクションは雑、というかスローモーションやっときゃ良いと思ってないか?
ラスボスとの戦いは必殺技でノックダウン!しかないのだから、雑魚軍団との戦いこそよく練ったアクションにすべきでしょ。
腕クロスエネルギー波を理由もないのに出し惜しみしすぎたのが問題だと思う。
あとBGM。予告を見たみんなが超ハマったであろうワンダウーマンロゴが出る部分で流れる超カッコイイ「チャラララーン♫チャラーン♫」な部分が劇中全然流れないのはガックリきた。

ストーリーはクソつまんないけど男女の立ち位置は意外と考えさせられた。
ダイアナはあまりにも感情的で無鉄砲・行き当たりばったり、対して周りの男は理論的だけどわりと冷たかったりチキン。で、この映画では前者完全肯定。男がだいたい若干嫌な奴か女性蔑視者に見せられてて笑う。女視点の大多数の男達はこういう感じなのね。
イケメンなだけで実は全然有能じゃないクリスパインとあっという間に恋に落ちるあたりも「※ただイケ」を空気のように完全肯定。
人間讃歌ならぬ超女性讃歌ヒーロー映画。
女性監督ならではで、これが全世界で大ヒットという事は世界の女性が待ち望んでいたご馳走という事。
確かにここまでやってるのは新しいかも。

面白かったのが映画館出る時「あーあたしもあんなに強くてカッコイイ人になって素敵な恋したい!」って話してる女の子がいて、男の方は
「綺麗すぎて現実感ないわ…」って言ってたとこ。
これがいつもの男性ヒーロー映画なら
男「アイアンマンかっけー!俺も空飛びてー!」
女「はいはい、男っていつまで経っても子供ねー。」
…真逆なんだよなぁ。
初の女性ヒーローは世界中の女を女の子に戻す力をしっかりと持っていた。
これは凄い。