とても期待していただけに残念。
出来が悪い 凡作以下の映画。
そしてすごくタチの悪い映画だと思った。
「正しくある」ことの限界を感じた。
アメリカでも評価が高いと聞いた。そりゃそうだ。
この映画を批判したら
女性差別主義者の烙印を押されるからだ。
でも正直に言わせてくれ、
つまんない。なんか下手だったよ?
女性監督?いや、パシフィック・リムの監督とかがやった方が良かったんじゃね?
「正論」なんて誰でも言える。
愛が大事、女性は自由だ、差別はやめよう!平和大事!
そんなの誰ども知ってる。
知ってるけど実現しないのが人間なんのであって、
そして、苦しみ、悩み、それでも前に進むのが人間であって、、、
正論振りかざしてもなんの意味もないんだよ。
この映画はイデオロギー先行の映画だ。
イデオロギーが表現を縛り
フェミニストが女性を縛る。
そう感じた。
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:アクションとかCGとか映像表現が並以下
表現の目的はしばしば表現それ自体となる。
作り手の愛・フェチそういったものが
見るものを本能的に惹きつける。
この映画にはそれを感じない。
全ての表現がイデオロギーのために存在している。
・修行シーン
・スパイシーン
・ジョーク
・必殺技
・悪役
・CG
すべてがどっかで見たことあるもの。
そして並以下のクオリティー。
作り手(彼女たち)は
「秘密の修行」というシチュエーションで燃え上がった経験がないのか?
「戦時中のスパイ」という言葉に心踊らないのか?
ヒーロの「必殺技」を真似したことは?
自分の手からもビームが出るはずだと本気で信じた子供時代はあるのか?
作り手はヒーローの設定をただの飾りだと思っている。
義務のように処理していった。
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:キャラクターに説得力がない
美しくて、賢くて、強くて、純粋で、正しい。
理想の女性像を詰め込みまくった結果、ワンダーウーマンは共感し辛いロボットのようなテンプレキャラになった。
・彼女の欲望
・親に対する葛藤
・戦いに対する葛藤
・人間社会に対する葛藤
・人類を救うかどうかの葛藤
キャラクターを突き動かす葛藤どれもが大変陳腐で使い古されてきたやつ。
それを再解釈するでもない、掘り下げるでもない、そのまま使ってる。
ヒーロー映画として「大いなる力は大いなる責任を、、、」よりも前時代的。
何も考えず勧善懲悪。
平和大事!
戦争やめるべき!
でも戦士の誇りがある!
人間、きらい、、
いや愛を信じる。
女性のエンパワメントの象徴のキャラが
テンプレキャラになるという逆説。
脇役に関してはもっとひどい。
ディズニー映画の歌う動物的なあつかい。
・ファニーな顔で、酔っ払いで、三枚目で、歌担当!?のスパッド 、、、汗
・相棒役の男は、男前で、でもマッチョすぎず、強すぎず、なんでも女の言うことを聞いて、そして意見が食い違っても必ず女性が正しい的な感じの、独身の男、、、
・男たちのいいなりになってるバカで哀れな秘書(奴隷)
・ドイツ人= ショッカー
おいおい、こういう表現を女性でしていたことにフェミニストは怒ってるんでしょ?なにやってんだよ?
自らのイデオロギーが先行しすぎたために
結果自らがかつて批判し対峙していたステレオタイプな表現に陥ってしまっている。
知的なワンダーウーマンは英語以外の言葉も喋れる!!(中国後はひどかったけど )
でもドイツ軍は ドイツ語訛りの英語を喋ってろ!!
そんな傲慢な世界観。
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イデオロギーそのものに関して
・女性の衣装はコルセット!
・「なんで女が議会にいるんだ!」
って、今時こんなのないでしょう。
女性のエンパワメントをテーマにしてるくせに
扱ってるテーマながすっげー古い。
いやいや
現代の女性がかかえる問題ってそんな単純なものじゃないし、
もっと複雑で悩ましいんだよ。
なんだよ コルセット って?
なめてんのか?
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単純に映画として出来が悪いと感じた。
キャラ、脚本、CG、アクション。並以下。
見終わったあと、監督が女性だと知る。
「あぁ、監督女性か、なるほどね、、、やっぱ女性はこういうの向かないよね、、」って思わせちゃう。
この映画って、、本当に女性のジェンダー的な云々に貢献してるのか?
そして何よりもタチが悪いのは
誰もこの映画を批判できないこと。
批判をすれば女性差別と罵られる。
同時に、「なんか話題だし、"強い女性"ってなんか今っぽい!
とりあえずサイコー!!」って好評する。
ポリティカルコレクトの圧力と
ものを考えない群衆に溢れる今のこの時代を象徴する作品。
このご時世。
SNS以降の時代。
だれもが「正論」を振りかざせる時代。
そしてその結果、世界中がポリティカルコレクトネスに辟易し、トランプ政権が誕生し、
ネットと現実の世界のギャップを通じて「正論」を言うだけじゃなんの意味がないこと、「正しい」の複雑さに人々が気付き始めたこの時代。
ワンダーウーマンは
何を見せてくれるかとても期待した。
しかし見せられたのは
手元のスマホの中のタイムラインに流れてくる、
いつもどおりの「正論」たちであった。
戦争は許さない。
愛は大事。
平和大事。
女性差別は許さない。
黒人差別は許さない。(アジア人?なにそれ?)
ゲイ差別は許さない。
ドイツ人は殺しまくろう!!