みほてぃー

リリーのすべてのみほてぃーのレビュー・感想・評価

リリーのすべて(2015年製作の映画)
4.5
世界で初めて性適合手術を受けた人物、リリー・エルベを題材にした事実を基にしたフィクション。
1920~30年代そもそもこの時代に性適合手術が存在し、前例がないとはいえその技術もあったことに驚いた。
性同一性障害が理解されず、どの病院で診てもらっても精神病扱いされ、性器が病気なのだと放射線治療までされ…リリー(エディ・レッドメイン)の生きづらさが苦しくて堪らなかった。
そして、そのリリーを戸惑いながらも全力で支え深く愛し続けた妻のゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)の強さには感服。
同じ女性だからゲルダの気持ちに感情移入する事が多かった。
リリー(女性性の名)にアイナー(男性性の名)に会いたいって吐露するシーンはリリーにとってはあまりにも残酷だけど、ゲルダの複雑な行き場のない感情に、涙がとまらなかった😭😭あまりにも苦しい😭😭

悲しい結末だけど、リリーは何よりも女性として生き、叶わなかったけど妊娠して出産したいという強い思いがあった、悔いてはいないんだろうな。

テーマがテーマなだけに重たい作品だけど、デンマークの街並みや服がとてもおしゃれで美しいのも見応えある、ゲルべが絵を描く時に着物風のガウン着てるの嬉しくなる。
あと、まじでヴァッペ🐶かわいい、癒し。

エディくん、ファンタビのニュートも大好きだけど、この作品や博士と彼女のセオリー、レ・ミゼラブルのような繊細で演技力が必要とされる作品の方が魅力が引き立つね。
女性性に再度目覚めていく時の難しい表情、女性らしいやわらかな動きや仕草、うますぎてエディくんが女性にしか見えなかった。本当に凄い👏👏

#2022_018
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