kei

リリーのすべてのkeiのレビュー・感想・評価

リリーのすべて(2015年製作の映画)
4.0
夫婦とは?
「かくあるべき」を超越した2人。
実話に因んだ作品って、この作品に限らず実際はもっとドロドロしてたんだろうなぁ~と思いつつも…
そう、絵画だって見た通りの現実の切り取りでは無いわけで…
だから、表現はそれでいい。

と前置きはさておき、

前例の無い危険な手術に挑んだアイナーの心の葛藤は、
アイナーの描く沼の風景画そのものの様に重く深かったのだろうが(映画ではアイナーは、女装を初めてからは描いていないとされているので)

自分自身のアイデンティティに素直に生きられ、苦難とはいえ自己実現し、
唯一無二のソウルメイトが伴侶だったアイナーは幸せな人生だったのではないだろか?

アイナーの全てを受け入れる忍耐力、キャパシティ…妻グレタの葛藤は、一般的?な範疇では半端では無く…

感性が非常に近い共鳴し合う切っても切れない存在だったのかな。
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