このレビューはネタバレを含みます
なんだか複雑な気持ちになった。
ゲルダはアイナーを愛していたし
アイナーもゲルダを愛していた。
でも、リリーの存在が二人を辛くさせていった。
ゲルダの気持ちになれば、アイナーのままでいて欲しかったと思うし…
アイナーの気持ちになれば、気づいてしまった自分の本当の気持ちを殺すことができなかったんだと思うし…
アイナーがいたから、今同じ事で悩んでいる人たちが救われることもあるだろうし…
ゲルダのようにそれを受け入れ、性別も超えて人間として愛してくれた人がいたからアイナーも前に進めたんだろうし…
などなど、両方の気持ちになってしまって、感情がグチャグチャになった。
最後に、ゲルダが死ぬまでリリーを描いた。という一文を読んで、愛っていうか、なんていうか、せつなくて泣いた。
