HASUMI

リリーのすべてのHASUMIのネタバレレビュー・内容・結末

リリーのすべて(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

とても美しい映画でした。

キャストが売れっ子勢揃いという感じですね。
アリシア ヴィキャンデルの顔、どうやら私の好みで、どれだけ見ても飽きません笑
ジェイソンボーンの時も思ったけれど。

性と、夫を支える妻がテーマ
そして実話
という予備知識で見始めました。
最後のシーンに多少驚いたのと、
あと、考えさせられるシーンが結構多かったです。

例えば、個展を成功させたゲルダが、個展に訪れなかった夫に、

「自分のことばかり」

というシーン。

一瞬ぐさっとくる台詞だが、
その彼女自身、夫をモデルにした絵が成功したという事実が なんとも言えないところ。

結局、リリーという人物はとても魅力的な人物なんだなと思わせる。

ゲルダの愛が想像以上にすさまじい。

プーチン似の友人もいい味出しまくり。

そして名脇役は
私のなかで、ジャックラッセルテリアの、ヴァップ。
最初は、可愛い、場を和ませるという役所だったヴァップが
映画が進むに連れ、けっこう大きな存在に。

一度目の性適合手術を終えた後のリリーが、ヴァップを散歩に誘うシーン。

なんのためらいもなく呼ばれて着いて行く姿に、
ヴァップにとって、アイナーであろうと、リリーであろうと
関係ない、 というメッセージを感じさせました。

それはゲルダからも感じたけれど、
動物の純粋さが、複雑な物語をすごく単純に映す瞬間ってありますよね。

(ルーム という作品のなかでも似たようなものを感じるシーンがありました。)

少し長いけれど、全体的に好きな作品でした。

期待を裏切らない、 期待以上のものが観れた、という感じでした。

語りたい感想を沢山持たせる作品でした。


間違いなく、愛 がテーマです。
HASUMI

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