このレビューはネタバレを含みます
石井岳龍×染谷将太、あまりにも爆発力のある相互作用で、もうそれだけで完璧。
比較的リアリズムに寄ったセピア色のシーンから、荒唐無稽で馬鹿馬鹿しくもかっこいい、漫画のようなカラー映像へ。
その切り替わりの直前、監禁場所から海に捨てられるあたりで、すでに大黒は脳死状態になっていたのだろうか。だとすれば、後半、カラーの場面な全て大黒の夢ということになり、夢の中の復讐とシンクロして、現実世界で千手を殺すというラスト、美しい。
全編に鳴り響くブッチャーズの楽曲が、とにかく激しく、寂しい。