キウイばたけ

プレデター2のキウイばたけのネタバレレビュー・内容・結末

プレデター2(1990年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

一作目と比べられることが多い本作ですが、私は結構好き。
まず、『プレデター2』があってそ、プレデターというキャラクターが確立できたと思うんです。 彼らは崇高な戦士であって、ただ捕食するために虐殺しているのではなく、強い敵を求めて戦場を巡っているということ。武器を持っていない人物や、女性や子供は自分で手をかけないということ。そして、人間が動物の剥製を飾るのと同様に、彼らも敗者の頭蓋骨を飾っていたこと。これが『EVP』に繋がっていく伏線なんだと思うと感動しますね。そして、何かの暗喩なのかな。
次に、ダニー・グローヴァー演じる主人公ハリガン警部補。
リアル。ただただリアルだと思いました。破天荒で暴力的なだけでないから、彼の行動をすんなり受け入れられるって大切なポイント。最後にハリガンが「また奴ら(プレデター達)はやってくるさ」という発言があります。最後の決め台詞……だと思ってすんなりと受け流していましたが、よくよく考えると「人間は戦争をやめられな い」っていうことを言いたかったのかな、とも思いました。 プレデターは熱に反応し、戦場を見つけます。より強い者を見つけるために。過去にプレデターが出現したと言われる硫黄島でも、本作の冒頭シーンでも 「銃撃戦」という、「戦争」が行われていました。 そして、プレデターは必ず地球に戻ってくる……それって、恐怖なのではなくて悲しいことなんじゃないかな、と。
1715年、アメリカでは植民地を巡って戦争があったようです。人間は戦い続ける限りプレデターの餌食になるのかな。