ドナルド

軽蔑のドナルドのレビュー・感想・評価

軽蔑(1963年製作の映画)
4.2
ゴダールって本当に反アメリカ、反商業主義、反資本主義原理主義者なのだと思わされる。本作は直接映画界を描いており、彼の相当なヘイトが感じられる。

反動として彼が共産主義化して迷走?し始めるのもこの頃かな。政治は深入りしちゃダメ、絶対。当時のリベラリストは軒並み共産主義者だったぽいけど、現在彼らは何を思うのだろうか。まあ何も変わってないだろう、予備校時代の学生運動あがりの講師は授業の8割が安倍批判であった記憶。

彼の政治的主張に加えて、男女間や夫婦間のすれ違いというテーマが描かれているが、ゴダールとそのミューズ(当時はアンナカリーナ)との関係性が分かるのがオモロイ。
女の子の急な気変わりは何?軽蔑?わかんねえから最後に死なせとくか!的なゴダールのクズさが伝わってきた。

C’est la vieが聞き取れるようになったのはフランス映画を見続けた成果。
Theme De Camilleの気怠さもいい味出してました。
ドナルド

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