RIO

軽蔑のRIOのレビュー・感想・評価

軽蔑(1963年製作の映画)
4.5
「LE MEPRIS」

ダンテの言葉とわりと深刻な音楽が
バッドエンドにじわじわと近づいていく

「オデュッセイア」を撮影する場面
庭に並んだ彫像が変な色の眼をしてた
なんか意味ありそう
変態チックで良かった

フリッツ・ラングがメガネで出演
全く他を寄せ付けないエレガントさ
クラシックスーツが素敵
B.Bの着ていたグリーンのワンピが可愛い過ぎ

ポールに対してカミーユの態度は冷たい
情けないとかあなたが決めてとか
彼女が何か怒っている
二人の仲は変われない

カミーユの愛を繋ぎとめようとする
どちらにも捕えることのできない感情

軽蔑のそのもうひとつの顔は期待
欲望とも少し違った
え?から始まって
えー!で2倍
そんなん!?で4倍
あり得ないよ!でMAXって
なっていったように見える

期待
その気持ちに応えたいというのも愛情
つい そう期待してしまうのも愛情
URAHARA
一言で片付けられませんね

体系化されて完璧なシンメトリー
ハチャメチャな矛盾だらけのカミーユの心変わり
人間は邪悪なもの虚偽に反発するもの

虚偽とも言えるその身の振る舞いに
痛ましい最後がかわいそうな気がした
人間は不完全で思い描くようにはいかない

それにしてもB.Bは美しい
カミーユがもう少し優しくしてあげれば良いのにって
結婚してない自分がいうのは
アレなんですけど



…Casa Malaparte
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