電気羊

軽蔑の電気羊のレビュー・感想・評価

軽蔑(1963年製作の映画)
3.9
ゴダール監督が、ギリシャ神話ユリシーズを元に夫婦のあり方を描いた人間ドラマ。

夫婦なんてのは元は他人なんだから、長く一緒に生活していれば倦怠期とか考え方の違いで不平不満とかが爆発する時期がくる。
そして本心とは逆のことを言っちゃうんだよね。
愛していても愛していないとか。
例え嫁さんがブリジッド・バルドーのような美人でもだ。
そこが人生の分岐点。乗り越えられなければ離婚、乗り越えられると真の意味で家族になれるんだけどね。

結局、劇作家の主人公は妻の愛を試そうとして妻に嫌われてしまう。
妻は夫の元を離れ浮気相手の映画監督と共にドライブ中タンクローリーとの衝突事故で死亡する。

主人公はその事実を知ってか知らずか、自分に与えられた映画の脚本どおりに映画が作成される現場を見届けるのであった。

悲しいな。
電気羊

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