クリストフォルー

ストックホルム・ペンシルベニアのクリストフォルーのレビュー・感想・評価

4.1
過酷な運命の中で彷徨する少女(女性)を演じることが、もはや定番化しているシアーシャ(「若草物語」のジョー役もそのひとつ)。いったいどれだけバリエーションがあるのかと感心させられるが、本作も、まさかの隠し球的な役柄だった。
前半は「ルーム」の少女版かと思わせて、後半は「裸足の季節」を思い出した。『SATC』のシンシア・ニクソンが意外な好演で、イメージが覆った。トレッキーとしては、ロザリンド・チャオとアイザックスが出ているのも嬉しい。
あのラストシーンは、へたに作れば蛇足になってしまうところだが、本作では、まさに必然の幕切れ。こういう作品に出会えると、映画を観続けたくなるよね。
クリストフォルー

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