第54回メフィスト賞受賞作、望月拓海『毎年、記憶を失う彼女の救い方』好評発売中!
と、違う作品の宣伝をぶちかましてしまいましたが、好評発売中のその小説にこの映画をデートで観るシーンが出てきたので私も観てみました。
ええ......こりゃ良かったというかずしーんときたというか......。
みんな真っ当に生きてるはずなのにつらいことは起ってしまう。誰に感情移入するかによって感想は変わりますが、誰に感情移入したところで泣けます......。
最初は、というか終盤まで「なんねんこの女〜〜っ」と思っていましたが、最後の方の「一度赦すだけで良い」が反則技ですよね......。赦すということの難しさ。私は絶対に人を赦せない人間なので、登場人物たちの間で赦しが流行歌の如く拡まっていく光景は美しく思いました。そうてすね。美しく広い心を持ちたいものです。
ちなみに、
「『きみに読む物語』『P.S.アイラブユー』に続く 世界中が涙したラブストーリー」(作品パッケージより)
これには「なんっっっでやねん!」とは思ってしまいますよね。そりゃ確かに恋物語の側面もありますけど、ラブストーリーというくくりから想像したものとのギャップがありすぎて全く無駄なコレジャナイ感を抱く羽目になってしまいました。