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光をくれた人のmarm25のレビュー・感想・評価

光をくれた人(2016年製作の映画)
3.6
自分の語彙力がなくてどう表していいかわからないくらい、感情をもみくちゃにされる映画でした。邦題もいいし、内容的にも心に問いかけるものが多くていい映画。

戦争から帰還したある男性が無人島の灯台守をするところから始まり、村の女性と結婚。その女性は2度も流産し辛い思いをするのですが、そんなある日亡くなった男性と女の赤ちゃんがボートで島に流れ着く。自分の子として育てると言い張る妻と嘘をつき続けることに苦しみを覚える主人公…
月日が流れ、本当の母親の正体を知り、母親サイドの話も出てくると、警察の捜査とかも入ってくるし、この辺から感情がごちゃごちゃ。

個人的には妻のイザベルが1番こじらせたと思う。子供を失う辛さはすごくわかるし、島での孤独がおかしくしてしまったのかもしれないけど、、ここは子供の有無で感想が変わりそう。
中盤ではイザベルとの出会いがトムにとって「光をくれた」ものだけど、私からすると闇じゃないか…とまで思ってしまった。娘のルーシー・グレースは振り回されてしまってる。本当の母親のハナも辛かったけど、素晴らしい選択をして逞しく、これぞ母親だなと思った。
最後はみんなが綺麗に描かれるから、気持ちは少しは温かくなる。
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