♯77 息子は面食い
仮出所間際のトラボルタ演じる贋作絵描きが主人公。
末期癌で余命短い息子と過ごす為に裏社会のボスに5万ドルの借金をして判事を買収してもらい仮釈放になる。
組織に大きな借りを作ってしまった主人公の親父は大激怒。
さらに大きな影響力を持つマフィアの依頼で美術館に展示してあるモネの『散歩、日傘をさす女』を複製してすり替えるというミッションをする羽目になってしまった。親子三代のストーリー。
◆良い点/注目ポイント
・息子から主人公への3つの願いリクエスト
①実母に会う事。
②SEXする事。
③家業を手伝う事。
上記ミッションのが絵画のすり替えパートより楽しいです。
・刑務所帰りのトラボルタは肝が据わっていて組織に媚びない所がクールです。元妻の元夫の経営するTATOOショップの店員一味からのリンチを受けても鉄パイプで応戦するシーンは胸アツです。クライム映画なのに銃器に頼らない所がリアルでした。
・モネの『散歩、日傘をさす女』を写真を見ながら同年代のキャンバスに複製するシーンは一見の価値あり。
◆改善点
・祖父のスキルが万能すぎる為映画全体のバランスを崩しています。
贋作を描きあげるまでをトラボルタに依頼するほうが全体のバランスが良かったと思います。
◆総括
・パケージと邦題で敬遠されていそうですがクライムアクション映画としては平均でした。ある程度信頼を築いたDEA(麻薬取締局)とそれすら意に介さないボストン市警やFBIとの手柄の縄張り争いなどが交差するともっと楽しめたと思います。
-2020年 77本目-